2002賞金レコードのプロローグ

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

2億8418万4000円

植木通彦さんが作った年間獲得賞金の歴代最高額だ。日韓ワールドカップが行われた2002年の記録である。20年に渡って不滅の雰囲気を纏っている。

このことに関して思い浮かんだ記事があった。ボートレースではない、プロ野球とメジャーリーグとの年俸の比較だ。折々の最高年俸選手を比較すると、昔に比べて今は極端に差があるという論法。それを給料の上がらない日本人になぞらえていた。

王貞治8460万円。ノーラン・ライアン100万ドル

1980年における日米それぞれの最高年俸選手と金額だ。自分の読んだ記事では、1ドル=130円の計算で、ライアンさん(いうまでもなく数々の記録を持つMLB史上の奪三振王だ)の年俸を1億3000万円としていたが、為替の変遷を調べると、80年の1ドルは226円ぐらいだった。2億2260万円と記事の趣旨より開いてしまうが、それでも今から思えば随分近い。

その後については自分調べを書くが、プロ野球選手の年俸が初めて1億円を超えた、1987年の落合博満さんが1億3000万円。この年のMLB最高が212万ドル(マイク・シュミット)で、為替換算で3億528万円になった。1ドル=144円と円高がかなり進んでいた。

ちなみにこの年のボートレースの賞金トップは、安岐真人さんの9206万円だった。実は前年の1986年に彦坂郁雄さんが、1億685万円稼いで、ボートレース界初の1億円レーサーに輝いている。「1億円選手」の誕生は、プロ野球に先んじていたのである。もっとも競輪では、あの中野浩一さんが、その6年も前に到達していたのだが。