植木通彦 Diary
2015/3/12
黒部光昭選手
Jリーグで輝かしい成績を残し、昨年タイリーグで、選手として活躍していた、元日本代表の黒部光昭選手が37歳の誕生日となった6日に引退されました。
彼とは信頼する友人の紹介で2月中旬に、福岡で初めてお会いしました。現役プロサッカー選手に会えるということで、現在サッカーをしている次男と経験のある長男を連れて行きました。この春より大学、そして高校に進学する子供にとって国内外での貴重な体験談は勉強になったと思います。
正直、私は高校まで硬式野球をしており、サッカーとは接点がありませんでした。子供がサッカーをはじめた頃から、少しずつ練習を見に行ったり、テレビ中継等を見るようになり、ルールも少しずつ分かるようになりました。
黒部さんは、優しい口調で、私たちに、プロサッカー選手での体験談や練習方法、心構えや国外生活で勉強になったこと等を話してくれました。
また、ここ数年傷めていた膝のケガとの戦いについても話してくれました。実際にその傷めている膝を見せて説明してくれたのですが、その傷跡はプロサッカー選手の激しさや厳しさが伝わってきました。
私とは、共通するプロという部分での話をしました。その際、引退についてどう思います? との言葉に、私は、黒部さんが次に何がしたいのか、あるいは何をしなければならないのかを考えたときに、描いている絵が、大観衆の中でプロとしてプレーする姿であれば続行、もし描いているものが違うのであれば、プロサッカー人生を一つのキャリアとして、再出発するためにも区切りをつけるべきではないかと伝えました。
以前、現役レーサーとして活躍されている加藤峻二大先輩とこのようなお話をしたことがありました。加藤選手からは、次、何をするか考えたとき、ボートレーサーと言っていたことを思いだしました。
私は、レース事故からたくさんの方々にお世話になり、奇跡的に助かり復帰することが出来ました。復帰してからは、多少の痛さは残るものの、たくさんのファンの皆様の熱いご声援をいただき、20年間の現役生活を全うすることが出来ました。プロを続けることも、また引退することも共に大きな勇気とエネルギーが必要となります。
また、黒部さんはプロサッカー選手にありながら経営者としても活躍している方であり、プロ経験者の課題である引退後の第2の人生のお手本として頑張っていただきたいと思います。私も黒部さんの話を聞いてプロサッカー選手の厳しさを知れて勉強になりました。
3月6日
この日、第116期生「フェニックスカップ」とタイトルを付け模擬レースを実施しました。訓練日数等も少なくなり、第116期養成員としての模擬レースを見る機会は、残すところ今回と卒業記念競走となりました。
それでは また… 植木 通彦