TOPへ

SGV1 史上最短の快挙!

第11回笹川賞
普段47kg前後で走っていた今村も45kgまで絞ってフラフラだったという。地元の柴田がインを奪取。最年少の今村は指定席の大外へ。2~4コースのスタートがひと息で中へこみの隊形になり、5コースの“若手”荘林(当時28歳)がまくって出るも柴田が抵抗。その展開を利して大外の今村が差し、BSは接戦も、2Mで内から迫る石塚をツケマイで沈めた。デビューして2年11カ月の快挙だった。

SGV2 彦坂を破り新時代へ

第34回ダービー
減量合戦はさらに激化、優出選手の4人が40kg台で、今村は44kgまで絞った。当時はまだ無冠だった安岐がインへ。6戦4勝、快速仕立ての彦坂が3コースからまくるも安岐がけん制、そこを今村が鮮やかに差し切った(オフィシャルWEBでは「まくり」となっているが明らかに「差し」)。ダービー初Vの感激とともに、前年初の1億円レーサーとなった「艇王」彦坂を破った意味も大きかった。

SGV3 ダービー連覇達成!

第35回ダービー
F2の身でありながら5コースから一気に内4艇を飲み込む豪快なまくり一閃、連覇を果たした。今村のベストレースのひとつだ。人気薄の福永が2着で好配当となったことも話題になった。

SGV4 ダービーV3

第37回ダービー
黒明が01のタッチスタートで攻める。しかし伸び返した桑原が競りかけて外へ流れ、そこを今村が差し切った。勝率で出場者が決まるダービーは、今村自身が「最高峰のレース」と位置付けていたレース。それを3回制した意味は大きかった

SGV5 2M差して逆転V

第38回MB記念
2コース・中道が攻めるも、地元でインを取った石塚が抵抗する展開を見て、今村は差しにチェンジ。さらにその内から差したのが荘林で、BSでは半艇身先行した。しかし2Mで切り込んできた瀬尾を警戒したか、わずかに膨らんだところを今村が内を差して逆転。荘林も残る2周、必死に追うが差は詰まらずにゴールへ。今村の優勝以上に「荘林の悲願ならず…」の印象が濃く残った1戦ではあった。

SGV6 Fのきも久々の戴冠

第39回総理大臣杯
この年、今村は年頭から絶好調だった。このレースでも1号艇で優出。今村暢孝が前づけで2コースへ。5・6コースがかなり早いスタートを仕掛け、BSで両艇が大きく先行するもFコールでレースを去る。2M、冷静に暢孝を抑えた今村が先頭に立ち、1着入線を果たした。11年7か月ぶりのSG制覇に、表彰式では笑顔満開だったが、記者会見では苦労の日々を思い出したか、そっと涙を拭いた。

SGV7 凡機も円熟のさばき

第56回MB記念
4000番台の波が押し寄せてきたが、唯一2000番台の今村が円熟のさばきを見せた。27%の凡機ながら予選トップから優出1号艇。2コースの濱野谷が後手を踏んだのでカベのない裸のインとなったが、中島のまくり差しと握ってきた仲口、両者を巧みにけん制した絶妙のターン。BSであっという間に2艇身ほど引き離して独走した。ベテランには不利と言われたナイターSGの最年長記録も更新した。

今村豊が勝った4つのPGI

第2回新鋭王座決定戦
第12回競艇名人戦
第16回マスターズチャンピオン
第18回マスターズチャンピオン
新鋭王座決定戦の創設は、今村豊の登場が大きな起因になった。第1回は準優で不覚を取ったが2回目で圧勝している。そしてその後23年を経て名人戦世代へ。初参戦の第11回では準優勝と悔しい思いをしたが、翌12回ですぐ雪辱している。さらに第16回では強力機の後押しもあって完全優勝。第18回もまたインからトップスタートで制した。マスターズV3は現在もも同タイトルの最多優勝である。
戻る