舟券傾向と対策

Sの難所・宮島

200の標識がスリットに対して平行の位置に設置していないため、水面に出ると斜めに見える。この錯覚によりカマシ位置の選手は自分の起こし位置を把握しづらくSが難しくなる。

日本屈指の干満差

宮島は瀬戸内水面だけに最大で4mにも達する潮の満ち引き。これは全国でも随一の干満差である。この影響で早朝のS特訓時とレース本番では、景色がガラリと変わる。これもSの踏み込みに影響する。

潮の流れも重要

干満差が激しいので、当然ながら〝潮流″も激しくなる。満潮に向かう時間帯はスリットに対して追い潮。つまりボートの後方から潮に押される傾向にあり、ここに向かい風が吹くと1Mは乗りづらい水面となる。

風は終日安定せず

風向に関しては冬場の寒気の流れなどで多少変わるが、南風の夏場は向かい風が多く、冬場の北風は追いとなる傾向が強い。ただ昼過ぎの凪の時間帯は無風になり、その後は逆の風が吹き、風向が変わるのは要注意。

見えないウネリに注意

選手間ではよく「何もないと思って握ったら舟が跳ねた」というコメントを聞く。満潮に向かう時間帯は特に奥から流れ込んでくる潮がウネリを誘発することが原因のひとつ。2Mの逆転劇はしばしば見られる。

エンジン相場の変動は多いが、良機は安定

現在のエンジン相場は流動的で、低調機が息を吹き返すことも十分ある。ただし、これも上位級までの動きになるかと言われれば話は別。上位5機ぐらいは常にハイレベルな動きを披露している。

ボートの善し悪しも重要

ハイパワーエンジンでもセットになるボートが悪いと、一気にトーンダウンする傾向が強い。特に満潮時に争うシリーズとなると、その差は歴然。逆説で言えば平凡機でもボートが良ければチャンスありと見たい。

イン有利の水面だが抜け目に注意

イン勝率は55%〜60%あたり。イン有利なのは定説通りも、潮、風の影響でイン受難の日も少なくない。3コースまくり差しが決まりにくく、狙い目は4コース差しか、5コースのステルスまくりが魅力となる。

地元選手は初日を狙撃

Sの難しさは前述通り。その癖を熟知している地元選手はアドバンテージがある序盤こそ、狙撃対象期間と言える。特に平均Sが早い地元選手は魅力大だ。

タイムは全て把握せよ

現在、展示タイムと同時に一周タイム、まわり足タイム、直線タイムも発表している。直線タイムは回った後の150mを計測している。ゆえにまくり差しを狙う艇はまわり足タイムと直線タイムが重要になる。