舟券傾向と対策
宮島の6コースは実は強い。最近はその傾向が目立っている。最近3カ月の集計では全国2位となった。年間集計で、過去何年遡っても、宮島は常に上位に位置している。そして、極めて異例なのはインが強い場なのに6コースも強いこと。トップの江戸川や昔から6コースが強い平和島など6コース勝率が高い場はインが弱い。そんな意味でも当地をよく知っているファン以外は6コースが強いイメージはないだろう。

ただ、2・3着率はあまり高くない。6コース1着率が高い場は2・3着率も高いのが普通だが、ここでも宮島は異質の傾向を見せる。基本的には1着狙いが良い。

では、なぜ宮島の6コースは強いのか。大きな理由はダッシュ勢のスタートしづらさにある。200メートル標識がスリットに対して斜めに見えるので、選手は自分の起こし位置を把握しづらくなる。干満差の大きさもあり、S勘はさらに乱れる。そのためダッシュ勢はスリットでバラつき、6コースにも出番が回ってくる。スリットのバラつきは実力上位が集まる後半戦よりも前半戦でより出やすい。6コース狙いはほぼ前半戦限定と言ってもいいだろう。

風の要因も大きい。風速3メートルまでは大きな影響はないが、4メートル以上になると6コースの強さが急速に上がる。1Rや2Rでは実に1着率が10%を超えるのだ。最近3カ月のデータを見ると風速4メートル以上の1Rと2Rでは、1着率がなんと42.9%と驚異的な数字が出た。回収率は854.6%。宮島の6コースは狙えないコースではない。