遠藤エミは苦手の夏を克服できるか?

7/22 21:50更新
毎年のように言われるのは暑さによるエンジン調整の対応力だ。実力上位の選手でもこれは例外ではなく、夏場のこの大会は上位陣があっさりと予選落ちすることも多い。加えて、多摩川は意外と調整が難しいと言われている。それは全国で3番目に標高が高いからだ。気圧が低く、気温が上昇すればエンジンパワーは出づらくなり、特に出足系統で苦しむ選手は増える。いずれにしても夏場を苦手にしている選手は危険信号となる。

上位どころでは遠藤エミ。巻頭インタビューで自身も言ってるように夏場の苦手意識があるようだ。調整の方向性は見い出したようだが、近況の調子落ちもありエンジン次第では苦戦する可能性はある。

レディースオールスターを制した岩崎芳美、近況好調の香川素子、若手で伸び盛りの土屋南らも夏場の実績に不安が残る。

逆に得意としているのは小野生奈。2017年の芦屋大会で優勝経験があるのも心強い。田口節子も毎年のように夏場に調子を上げてくるタイプ。昨年、一昨年も優出しているように、夏場の調整はお手のもの。また、前回の多摩川大会で優勝もしており、当地との相性も抜群。流れに乗ってしまえば、あっさり優勝してしまうことも十分に考えられる。

長嶋万記も夏には強い。ただ、意外にもレディースチャンピオンの優出経験は一度もない。女子の大舞台では、思いのほか好成績が挙げられていないは運の無さもあるのだろうが、調整力の高さで今年こそは払拭したいところ。

舟券的にもこの暑さへの対応力は重要な要素になる。特にパワー面だ。コメントなどで「回転が上がらない」や「スタートが届かない」などは危険サイン。コメントはいつも以上にチェックしたい。
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