近況超抜・平山智加VS前年覇者・大山千広

7/22 21:48更新
平山智加の近況のリズムがすこぶる良い。昨年5月に産休から復帰して1年が経ったが、すでに以前の強さを取り戻している。過去に同大会4回の優出経験はあるが、優勝には手が届いていない。クイーンズクライマックスは制覇しているが、女子の伝統あるこのタイトルは是が非でも欲しいはず。抜群のレースセンスを誇る平山が好調をキープしているならば、悪いエンジンでも引かない限り大きく苦戦するシーンはなさそう。優勝候補の最有力で間違いはない。

前年覇者の大山千広は選考期間の勝率は5位だったが、平山と双璧をなしV候補のひとり。周年やSG出場で勝率自体はやや下げているところはあるが、強さに関してはさらに増している感もある。6月に行われたウエスタンヤングではオール3連対で予選トップ通過から王道優勝を果たした。強豪の若手男子を相手に圧巻の強さを見せつけ、すでに女子の中では頭ひとつ抜け出しているのかもしれない。

ただ、ひとつ不安があるとすれば調整力だろう。経験値という意味ではやはりヒケを取ることもある。男女混合戦では体重差でアドバンテージがあるが、女子戦では機出しで負けてしまうことがしばしば見られる。いかにターンが抜けていても、機力で足を救われるのが女子戦の難しいところでもあるのだ。
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