高倉和士(福岡・30歳)

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4、5コースからの3連率は80%強

12月常滑のルーキーSの優勝戦でフライングをしています。それでもまくり差しに切れ味のある選手なので、その後も上位進出を外していません。尼崎周年の初戦は4コースからまくり差しを決めて1着スタートでした。

ボートの選手になったきっかけは、父親がオートの選手をしていた関係で、ボートの世界を知っていたことが大きかったようです。つねに結果を問われるところが性分に合っているとも言っています。コーナー勝負で競り合うのが好きで、コーナーでの駆け引きもうまいものです。着順傾向は1コースで強いのはもちろんですが、1着、2着、3着がほぼ均等に並んでおり、「コーナー勝負が好き」を納得させるデータです。4、5コースからの3連率が80%近くあるので、このコースのときは舟券から外さないようにしてください。

出足系の調整が当たり、ターンの質が上がってきた

「4期連続のA1級もだけど、2期連続で勝率7点を残せたのは良かった。自分のレーススタイルに合ったプロペラ調整ができているのが一番大きいと思います。19年の終わり頃くらいからですかね。それまでは伸び型とか、いろいろな調整をやっていたけど、自分が乗りやすい調整にしようと決めて、それが当たった感じ。

特徴的には出足、回り足系。乗りやすいとターンの質が上がって、ターン後のつながりも良い。調整が安定したからスタートもしやすくなって、質の良い踏み込みが増えました。

周年を走れると思ってなかった。福岡支部はA1級の層が厚いのに、チャンスをもらえてビックリ。黙々とルーキーSを走って結果を残したご褒美ですかね。最も面倒を見てもらい、思い入れが強い芦屋の周年に呼んでもらったのは特に嬉しいです。

芦屋周年と2月福岡地区選が、今年の天王山だと思っています。19年の地区選は良いエンジンを引けて優出できた。あの時より成長しているし、エンジンを出すことができれば、戦えないことはないはず。スタートも行くしかない。せっかく呼んでもらったので、しっかりと結果を残して恩返しがしたいです」

(マンスリーBOAT RACEの取材より抜粋)

1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…23回 まくり…2回 まくり差し…8回 差し…5回 抜き…1回

※出場予定…GI芦屋周年=1月21日~26日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。