予想印よりもモーター印

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

舟券予想のときに参考にする予想印の◎〇△は、大正時代の小学校の通信簿に使った記号と聞いたことがあります。全体の力関係を簡潔に表してくれているので、分かりやすい記号です。数字やアルファベットを使った予想もありますが、通信簿の記号に取って代わることはできません。ただ、どんな場合でも6選手をランク付けしてしまうので、必要以上に差異を作ってしまうことがあります。一般レースなら問題がなくても、実力差がほとんどないSGやGIになると、先入観ばかりが先行してしまうことがあるからです。

二重丸と無印だと、かなり差があるように見えます。しかし、実際は僅差というのがSGやGIなのです。接戦なら接戦らしく同じような予想印をつければ解決するはずですが、それはこれまでの慣例で、無理な相談です。二重丸が3個も並んでいるレースを考えてもらうとわかりやすいと思います。本当は二重丸が3個並ぶ「三つ巴」が正しいにもかかわらず、差をつけているのです。こうした落とし穴に落ち込まないためにどうするかといえば、モーターの印を見る習慣をつけるのが良いでしょう。接戦か軸信頼かがすぐにわかります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。