~プレミアムGI第8回ヤングダービー・準優勝戦展望~

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関浩哉

BOATRACE徳山で予期できないスピード満点の攻防が展開されたプレミアムGI「第8回ヤングダービー」。予選4日間が終了し、明日(25日)準優勝戦が10Rから12Rまで行われます。

それでは、今回の「実況アナの穴目八目」は、プレミアムGI「第8回ヤングダービー」準優勝戦展望をお送りします。

まず、準優勝戦・10Rの展望です。メンバーは、①妻鳥晋也大山千広中山将太④中田達也野中一平仲谷颯仁。実績モーター・56号機を操り、抜群の動きを見せた妻鳥選手が、準優のポールポジション枠を掴みとりました。

進入想定は、123カド456と枠なりに収まるでしょう。ここで、妻鳥選手にとってプレミアムGIの準優は、自身の精神力との戦いになります。また、レース隊形もダッシュ勢(4号艇・5号艇・6号艇)の3人の仕掛けは、妻鳥選手にとってかなり脅威になることは言うまでもありません。

一方、妻鳥選手以外のスロー勢の評価は、大山選手のモーターの仕上げが上位陣と比較するとやや劣勢であることと、中山選手の大舞台の経験値は未知数であることを考えると、中田選手がカドから一気に攻め切る方に分があると、私は予想します。

したがって、準優10Rのフォーカスは、4=5-流・4-6=流・4-流-5。多点張りで高配当を狙っていきます。

続いて、準優勝戦・11Rのメンバーは、①関浩哉馬場剛下寺秀和中村泰平上條暢嵩松井洪弥。エース機として評判の高かった54号機を引き当てた関選手が2度目のヤングダービーVに向けて、好脚ぶりをアピールしました。

進入は、123カド456だと思いますが、外枠の上條選手と松井選手の動向はやや気になります。それでも、絶好枠の関選手はインをガッチリと守って、先制攻撃から逃げ切る確率がかなり高いと私は分析します。そして、初日のドリーム戦ウィナー・上條選手と、積極策がセールスポイントの松井選手が、2、3着争いの一角に加わって、激戦モードに拍車をかけていきます。

したがって、準優・11Rのフォーカスは、1-5=流・1-6=流。中穴程度のオッズに熱い視線を送ります。

最後に、準優・12Rのメンバーは、①羽野直也井上一輝栗城匠吉田裕平近江翔吾入海馨。コースに関係なく、持ち前のバランス感で予選をオール3連対(得点率・8.33)の成績でまとめた羽野選手が、予選トップ通過でラストの準優の1号艇を手にしました。

進入予想は、123カド456。羽野選手が隙のない攻めで、他の選手を寄せ付けない走りを見せつけるはずです。そうなると、焦点は2着争いに絞られます。井上選手と栗城選手はF持ちなのがマイナス要因…。そうなると、羽野選手に対しての真っ向勝負で立ち向かうのは、カド想定の吉田選手。枠不利な近江選手や入海選手の浮上もセットで考えられます。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。