エース機がいつまでも勝つと思うな

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ボートレースのモーターは各レース場(施設会社など)の所有です。使用期間は1年です。毎年、エース機と呼ばれる高性能機が出て、舟券に貢献します。最近で有名になったのが丸亀64号機です。整備士が中間整備して超抜モーターに変わりました。5月以降は誰が乗っても優勝できると言われたほどです。ボートレース甲子園では毒島誠が乗ってオール3連対で優勝しました。ただ、モーターはシリンダーの中でピストンが高速で往復運動しています。リングがシリンダーに当たっており、往復運動の過程で摩耗するものです。リングが摩耗すれば、ガス漏れも起きるようになります。モーターが出ているので、部品交換をしたくないという選手心理はわかりますが、絶好調期のようなパワーはなくなってきます。64号機が絶好調の頃は展示1番時計を連発していましたが、最近は1番時計が並ばなくなってきました。成績の方もやや落ち気味です。一度落ちたパワーが元に戻ることはありません。過去の栄光で人気になっても、展示1番時計をマークできなかったら、並のモーターです。過剰人気だと判断すれば、エース機外しも必要になってきます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。