一つズラして中穴を取る

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選手が対戦相手を知るのは前日に選手宿舎に帰ってからです。スタート特訓などがあるので、あらかじめ参加者を募るためです。選手宿舎の玄関口に概定版と特訓希望者を書き込む用紙を置いていましたが、今は概定版ではなく統一出走表です。レース場発行の出走表を手にするは、当日のピットに入ってからです。前日の宿舎から作戦を考える選手もいるようですが、ほとんどの選手は当日のピットに入ったからです。自分の枠番を確認して、次にモーターの出ている選手を見つけ、その対応策を考えます。他の選手も同じように考えるので、1マークの好位置の取り合いになります。1着を取るには1マーク手前の特定のスペースを先に通過することです。他の選手もそこに先にたどり着こうするので強い選手同士の競り合いが起きます。上位3者のレースで、1人だけが弾き出されて、人気薄の選手が3着に入ります。こうしたことが絶えず起きるので、想定される舟券を一つズラした押さえは必要です。それで中穴を取るようにしてください。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。