旬レーサー 4044 湯川浩司(大阪・41歳)

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3コースの2着が突出、4コースは低調

SGの優勝回数は4回です。トップ級の選手と言って良いのですが、大阪支部の2番手グループといった感じは否定できません。理由の一つは、安定感です。SG優勝4回といっても、最後にSGで優勝したのは2010年です。まだ選手持ちプロペラの時代で、伸びに特化したプロペラを持ち込むことのできた時代です。今はそれができません。わずかに伸びても、楽にまくるといったことができせん。最近のSGやGIの流れは、予選得点率1位→準優1号艇→優勝戦1号艇で1コースから逃げるという王道パターンが確立されています。その流れに乗れないので不完全燃焼になるのです。

最近の走りを見ると、必ずしもまくりで1着を取っていません。データで際立っているのは、3コースの2着です。4コースの2連対率が30%を割っているのに対して、3コースの2連対率は62%もあります。「3コースの湯川は2着受け」です。

今はバランス型に仕上げている

「今年は2月三国地区選、3月住之江周年、福岡クラシックと大きなレースで優勝戦に乗れているけど、最近は目に見えてモーターが出ているっていうことがあまりなかった。たまたま乗れたっていう感じの方が大きい。まあそれでも優出できているので結果としては良いしリズムは良いんだと思う。

プロペラ調整に関しては今は出足、伸びとバランス良く仕上げるように心掛けています。前みたいに伸びを求めると出足がヤバいんで。ただカドで少しスタートを行けばチャンスがあるなと思えば伸び型にしたりとか臨機応変にやっていきたいですね。

蒲郡は昨年65周年で3カドからまくりで優勝したんですが、実はあれが蒲郡での初優勝でした。以前はメッチャ苦手な水面だったんだけど、最近はそれなりに成績をまとめられるようになってきました。今年の初優勝だった2月の蒲郡企業杯の時も下から3番目か4番目のモーターだったけど、珍しく出足が良かったし、“出した”って感じだった。でも、たまには良いモーターを引いて、プロペラ調整ともいろいろ挑戦したいんですけどね(苦笑)。今回は大会連覇が懸かっています。それができるように頑張りたいと思います」

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…22回 まくり…7回 まく差…3回 差し…5回 抜き…1回

※出場予定…GI蒲郡周年=6月3日~8日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。