「優勝戦に入ると弱い」に優勝なし

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

大村DCは濱野谷が優勝しました。強力モーターを手にしたパワー勝ちでした。興味深かったのは、優勝戦メンバーのインタビューです。篠崎仁志は「優勝戦に入ると良い方ではない」、峰竜太は「優勝戦に入ったら悪い方でしょう」とコメントしていました。正直にモーターの調子をコメントしてくれるので助かります。優勝戦になると、これと似たコメントを必ず目にします。ほぼ優勝することはありません。走る前に弱気なコメントをする裏には、「本当は優勝できる実力があるのに、今回だけはモーターが悪すぎる」という本音が現れているのです。負ける理由を選手個人ではなく、モーターのせいにして、選手本人のプライドを保っているのです。一般レースのコメントだと、コメントを聞く時間、聞く状況によって大きく変わってくるので、そのまま受け取ると舟券で失敗することがあります。しかし優勝戦という同じ条件の中のコメントし信頼度が上がります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。