万穴を当てても大金にならず

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1コースの1着率が全国平均で50%を超えています。3連率になると80%を超えます。これだけ1コースが強いと高配当は出ないのではと思ってしまいますが、20%を切る程度で3連単の万穴が飛び出しています。1コースが着外に落ちるのと、万穴の出現率はおおなじなのです。つまり、1コースが着外に落ちるレースだけに絞って舟券を買っておけば簡単に万穴が取れるわけです。

ただし、1コースが着外落ちしたときの舟券は何点必要なるかといえば、60点も必要です。実際に60点も舟券を買う人はあまりいませんが、それでも点数を買わないと万穴を手にできません。有り余るお金を持っているなら遊び感覚で高配当狙いで点数を買えますが、限られたお金で舟券を買う人は小さな金額を散らすしてありません。結果、万穴が的中しても購入している金額が低いので大したお金になりません。万穴を取ったという満足感と優越感だけです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。