唐津周年の舟券は風次第

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追い風の強さで1マークの展開が変わる

唐津ボートは、松浦川河口から現在地へ移転するときに、東海地区の浜名湖、津をモデルにしてレース場の設計をしました。「ボートの華はカマシ」とダッシュまくりが決まるように助走距離を十分に取れるようにしたのです。それで全国有数の広さを誇る水面ができあがりました。ピットから2マークまでの距離が178mもあり、待機行動時間も他のレーズ場よりも長く1分50秒です。

こうした広い水面なので、風の影響も考慮に入れてレース場の周囲に植樹をしましたが、水面が広すぎて植樹による防風効果は期待したほどではありません。特に冬場は玄界灘からの季節風(追い風)が強く、安定板を装着してレースをするほどです。

追い風の影響を受けるのは1マークです。追い風の強さによってターンが変わって来ます。追い風が強いと1マークで流れるようになり、差しが決まるようになります。弱めの追い風なら1コースがスタートを合わせて先に回るレースが増えます。追い風が10mを超えるレースは年間22レースのみと少なく、安定板を装着することもあって内側有利な展開です。

●唐津 追い風5m未満

コース 1着率 2着率 3着率 出やすい出目

1コース 53.3% 18.8%  7.9% →123、134、124

2コース 18.5% 26.0% 17.7% →213、214、215

3コース 12.0% 22.5% 19.5% →315、342、345

4コース 12.2% 16.1% 23.2% →412、413、421

5コース 4.5% 12.7% 21.2% →542、516、512

6コース 0.8% 5.4% 11.7% →623、615、635

追い風が5m未満のレースは全体の28.4%です。1年間の1コースの1着率が55.5%と比較すると、やや1コースが弱くなっているといった感じです。1コースがやや弱くなっている分、2コースの1着率が上がっています。1マークで1コースが風を受けて流れるところを2コースが差すといった展開をイメージできます。213、214といった出目が出ます。他のコースが1着のときでも1コースか2着なることが多いようです。6コースはまったく出番がありません。

●唐津 追い風5m~9m

コース 1着率 2着率 3着率 出やすい出目

1コース 46.7% 23.0% 11.4% →123、134、142

2コース 21.7% 24.5% 17.9% →214、213、215

3コース 13.5% 20.3% 20.5% →314、312、326

4コース 13.9% 16.5% 22.9% →416、431、412

5コース 4.3% 11.8% 15.7% →521、561、514

6コース 1.3% 5.2% 13.0% →614、613、621

追い風が5mを超えると1コースの1着率が50%を割るようになります。その分、2、3、4コースの1着率が跳ね上がります。差しや捲り差しが決まるレースが増えるので、1コースを買うにしてもボックスで絡めるといった方法が必要です。風速5m未満と比較すると1コースの2着率、3着率が増えているのがわかります。3コースの3着受けくもおもしろそうです。昨年の大会で丸野が優勝したときは、追い風5mで、4コースから差しで抜け出しました。