フライングと賞金状況

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辻栄蔵

お盆期間中は開催数が増えることもあって、スタート事故の件数もいつもより格段に多くなる。特にここまで好調で、賞金争いにおいて上位につけている選手にとって、この時期のフライングは痛手が大きい。

児島ダービーの出場の出場が決まっていて、お盆開催でフライングを切ったのは、吉川元浩辻栄蔵山田康二小野生奈市川哲也。この選手たちはチャレンジカップ(CC)の出場権を失った。

現在賞金ランク1位の吉川は1億1244万円で2位の峰竜太に3296万円の差をつけているため、トップはほぼ安泰。CC不出場でも賞金ランク的にも影響はないだろう。

ところで吉川は本誌マクール6月号の巻頭インタビューに出た時、グレードにかかわらず、目の前のレースを一生懸命走る、だからこそフライングが多いと話していた。奇しくもその言葉を地元のお盆開催で証明することになってしまった。

辻は現在の賞金ランクは22位。昨年のクラシックでの整備不良により、1年間のSG除外に加え、昨年の戸田周年準優勝戦のフライングにより、今年4月までGI・GⅡ除外となった。今年序盤は一般戦中心に走り、5月の津周年で記念復帰。2節目の児島周年で優出5着とすると、続く宮島周年で優勝。そして今度のダービーでSG復帰する。驚異的な復活劇を遂げている中でのフライング。CCの権利を失ったため、年末へ向けてはダービーで一発勝負するしかなくなった。状況的には山田も市川も同じだ。