女子選手の数は適正?

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【米井里実】

米井里実が産休からの復帰を控えて練習を行っていることは昨日(20日)お伝えした。女子では淺田千亜希も7月16日の鳴門から復帰が決まっており、こちらも練習を開始している状況だろうか。淺田は2018年の四国地区選以降は出場はなく、ほぼ1年半ぶりのレースになる。ただ、過去には産休から復帰した節に優出の経験もあり、心境面では米井とはだいぶ異なるのではないか。

女子戦人気も手伝ってか、最近は結婚・妊娠で選手を引退するというパターンはほとんど聞かなくなった。毎年何人もの選手が産休に入り、また同じように何人もが復帰してくる。

新期に入ってからも、木村紗友希が5月4日に鳴門で、高石梨菜仁科さやかが5月11日の児島、さらに平山智加が5月24日の丸亀、そしてつい最近、6月18日には藤堂里香が三国で復帰を果たしている。各選手の復帰節の着順は以下の通り。

木村紗友希 65636466

高石梨菜 645645614

仁科さやか 5241555263

平山智加 4614323

藤堂里香 26215(4日目まで)

さすがに驚くような成績を残した選手はいない。それでも5人中4人が1着を記録するなど、数字上は、長期間の休みによってレースに大きな影響をきたすような印象は受けない。もちろん、本人にとってはもどかしさやイライラがあるのかもしれないが…。

先述したように、長期休養中の女子レーサーは多い。新期に入って出走実績がない選手は、女子レーサー全218人のうち28人もいる。すべてが産休というわけではないだろうが、最近も、あらたに小池礼乃や、怪我とはいえ孫崎百世の斡旋予定も消えている。つまり現在レースに参加できる女子レーサーは190人に満たないことになる。

しかもそのうち40名前後は(休養中の選手を除いても)B2級の選手で、さほど多くのレースに斡旋されることはない。となると、女子選手は実質160人前後しかいない、とみることもできる。来年度からはヴィーナスシリーズが全場で開催されることもあり、また男女W戦なども考えると、女子選手の斡旋はギリギリ状態と言っていいかもしれない。今後は女子選手をさらに増やす、そんな方向に向かうのだろうか。