王者の復権へ

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松井繁

5日に桐生周年「赤城雷神杯」で優勝した松井繁。「今年は賞金王を目指します」と優勝インタビューで力強く語ったのはお伝えした通り。

<赤城雷神杯 表彰式>

GI制覇は約1年半ぶりだったが、この優勝でGI以上の優勝は区切りの70回とした(SGはV12)。歴代最多は彦坂郁雄のV77だが、現役ではもちろん松井がダントツである。

●歴代GI以上優勝回数トップ5

77回 彦坂郁雄(引退)

70回 松井繁

56回 野中和夫(引退)

55回 今村豊

46回 北原友次(引退)

通算優勝回数は130回で、松井のすごいところはGI以上の優勝回数の方が多いところ。記念中心の斡旋なので当然とも言えるのだが、GIの優勝がそんなに簡単ではないのはお分かりの通り。

また、GI以上の優勝は現在22場。残すは江戸川と徳山となっている。ただ、江戸川に関しては2014年の周年優出(3着)以降の出走歴自体がない。出場しないことにはGI以上の全場制覇という快挙はないのだが…。

さて、松井は今回の優勝で今年の賞金ランクで7位に浮上した。昨年は本人にとってもグランプリに出場できないという屈辱を味わった。今年も春先などは道中で競り負けるシーンなどもしばしば見かけ、「力が落ちた」という声も聞かれたが、今回の桐生を見る限り、勝負どころの強さは衰えてはいないことを再認識した。

現在49歳の松井。11月11日には50歳を迎える。つまり、今年のグランプリは50歳で優勝を目指すわけだ。昨年の不振で、不安がささやかれたこともあったが、王者のプライドにかけて今年は「復権」に燃える。