安定板使用による変化

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21日の戸田は1日中強い風が吹いていた。クラシックの最終日は、レースによって、弱い時では風速4メートル、午後になるとずっと10メートル以上の風が吹き、優勝戦も10メートルの中で行われた。したがって安定板付きのレースとなったのはご存知の通りだ。

この安定板、文字通りボートを安定させる効果があり、実際、ほとんどの選手が安定板をつけると「乗りやすくなる」という。ただ、それだけではなく、他にもレースに影響を及ぼすかもしれない変化がある。本誌マクール3月号ではその点について、選手に話を聞いている。選手によって感じ方が異なるのが興味深いので、その一部を抜粋して紹介しよう。

ポイントは以下の3点。

①安定板がつくとチルトをあげる人が多いのはなぜ?

②安定板がつくとエンジンのパワー差は広がるか、縮まるか?

③安定板がついた状態で風が弱まるとどうなるのか?その場合外すべきか?

川原正明(福井)

①回転が上がらなくので、チルトを上げる人が増えます。あと、安定板使用は突然発表されるので、ペラ調整が間に合わない。マイナスチルトと、安定板をつけてチルト0にしたときの感覚が似ているんですよ。

②変わらないと思います。

③どうでしょう…。安定板がつくと抵抗が大きくなるので、普段と同じターンをしたら危ないかも。

山崎昭生(香川)

①ボートとのバランスの問題かな。安定板がつくと回転が落ちて、ターンの時に舟がひっつく感じになるので。でも、ハネない人もいる。自分は(安定板がついた)正月戦はチルトを上げなかった。

②差は広がると思う。

③静水面だとターンで違和感が出るかも。

亀本勇樹(広島)

①一番楽だからね。本当は良くないと思う。ペラで合わせる方がいい。

②回転を合わせるのが難しい。だから、みんな仕上げ切らなくてパワー差が詰まったように感じるんだと思う。

③ターンがしにくくなるということはない。ただ、途中で安定板を外すとファンが嫌がるんじゃないかな。足気配も変わるし…。大村は風が収まると、すぐに外す傾向にあると思う。丸亀とか、一度つけたら最後まで外さないところもある。