スタートはタイミングよりも順位!

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「スタート1艇身」というのは、コンマ15のことを示す。かつてはスタート1艇身を全速でいくことが、「いいスタート」とされてきたが、最近は事情が変わっていることにお気づきだろうか。

本誌2月号の特集「現代スタートの真実」では、スタートについてあらゆる角度から分析した。そのなかで2000年以降の全選手平均スタートを期別に追ったものを掲載したが、これが衝撃的だった。まさにきれいな右肩上がり。

2000年前期の平均は22だったものが、03年に21に突入し、05年に20、08年に19、13年に18、17年に17とおよそ4~5年ごとにコンマ01ずつ早くなり、ついに0.17時代に突入した。約20年かけて05も早くなった。つまり全体が3分の1艇身、スリットラインに近づいたということになる。

00年当時は、平均スタートが12より早い選手はいなかった。「永世スタート名人」と呼ばれた瀬尾達也でも13という時代。それから約20年が経ち、最速の選手は0.10~12という驚愕のゾーンに突入した。しかし、そんな選手はほんの一部。10人もいない。