GP優勝でも賞金王は遠い?

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

毒島誠

<!--

毒島誠

-->

グランプリが始まった。正式名称が賞金王決定戦、ボートレーサーとして年間で誰が最も稼いだのかが決まる位置づけなので、このレースで優勝した選手が年間の賞金王になるケースが多いのは当然。ただし実際には、過去32回の決定戦で優勝者が年間賞金王となったのは24回で、8回は優勝しても賞金王になれなかった。最近では14年の茅原悠紀、08年の井口佳典、07年の吉川元浩などがそのケースに当たる。

では今年の場合はどうだろうか。選出18位でGPに乗り込んだ新田雄史のこれまでの獲得賞金は5730万7146円。1位の毒島誠が1億4624万2500円なので、新田が優勝すれば大逆転の賞金王に付く可能性はある(TRファースト初戦を終えてやや暗雲が立ち込めているが…)。ただし、毒島が決定戦に乗ってきた場合は、たとえ毒島が6着に終わったとしても、新田が逆転することはできない。

決定戦の賞金を改めておさらいしておこう。

優勝 1億円

2着 4500万円

3着 3100万円

4着 2200万円

5着 1900万円

6着 1600万円

この賞金からすると、優勝すれば賞金王が安泰と言いきれそうなのは、賞金4位の9178万4800円で乗り込んだ井口佳典までか。ただ、井口の場合でもTRセカンドの着順次第では毒島が決定戦2着となれば微妙な金額だ。ちなみにTRセカンドの着順賞金は1着から順に53万、42万、34万、29万、26万、24万となっている。

開幕直前に賞金10位で6953万2000円の岡崎恭裕や11位で6884万5959円の桐生順平らだと、毒島が決定戦4着だと賞金王になれるかなれないかは微妙なところか。毒島が3着ならまず届かない。6180万9932円で16位の濱野谷憲吾だと、毒島が決定戦6着でもかなり危うい感じだ。

年末の18人に残ったとはいえ、賞金下位グループにとっては若干夢のない話になってしまったが、それもこれも、早々と当確を灯しながらも最後まで手綱を緩めなかった毒島の執念の賜物。しかしもちろん、毒島が決定戦進出を逃した場合は、最後の6人、誰にでもチャンスはある。果たして今年の賞金王には誰がつくだろうか。

過去10年の年間獲得賞金王とその賞金額は以下の通り。

17年桐生順平2億1224万円
16年瓜生正義2億1373万円
15年山崎智也2億2933万円
14年菊地孝平1億6954万円
13年池田浩二1億9823万円
12年山崎智也1億6351万円
11年池田浩二2億5085万円
10年中島孝平1億9381万円
09年松井繁2億5120万円
08年松井繁2億1259万円