相撲からのボートレース用語

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各地で正月レースが終わる頃、東京・両国では大相撲初場所が始まる。実はボートレースでは、相撲から転じた用語が非常に多い。

まずは勝敗を意味する「星」という言葉は一般でも広く使われるようになっている。勝利のことを「白星」といい、節間やデビュー後で初めての勝利のことは「初白星」、連勝が途切れたら「初黒星」と呼ぶ。

伏兵選手が圧倒的な格上に勝ったり、若手や超人気薄で大きなレースを優勝すると「金星」と呼ぶことも。元々は「平幕力士が横綱に勝つこと」を意味している。ちなみに「平幕力士が大関に勝つこと」や準優勝などで「銀星」という表現も聞くが、この言葉はいわば報道陣の“造語”。相撲界の伝統的な言葉ではない。

各レースを「番」と呼ぶのも相撲から来ているという説がある(あるいは歌舞伎などの伝統芸能とも)。対戦メンバーを組むことが「番組」であり、SGや優勝戦など注目度が極めて大きいレースのことを「大一番」と呼ぶのは相撲と同じだ。

フライングのことを「勇み足」と表現したりするが、これも相撲から。有利に土俵際に追い詰めながら、先に足を出してしまう失策のことだ。“○○横綱”といった表現もそう。例えば稽古場では強さを発揮する力士(その割に本場所ではもうひとつ力を発揮できない)を「稽古横綱」と呼ぶが、ボートでも展示で毎回トップタイムを掲示する選手を「展示横綱」と呼んだりする。

またこれは相撲界から転じたというわけではないが、荒天時や大接戦で頑張った選手に与えられる「敢闘賞」も、相撲の三賞(殊勲・敢闘・技能)で培われたイメージが大きいだろう。