~実況アナの穴目八目~

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九州の熱狂的なファンが現場で見つめる中、熱戦が展開されているBOATRACE福岡で開催されている「SG第44回ボートレースオールスター」。準優勝戦が終わり、頂上決戦に駒を進めた6選手が決まりました。

そこで、私・小林アナの「ボートレースオールスター」の優勝戦の展望をお送りします

優勝戦のメンバーは、①石野貴之田中信一郎茅原悠紀篠崎元志桐生順平松井繁となりました。モーター抽選が終了した後に、大阪支部の選手が軒並み好機を引き当てたことで、かなりの活躍が期待されました。そして、優勝戦に大阪支部の選手が3人進出して、「オールスターは住之江で開催しているの?」と思わせるようなメンバー構成となりました。

さて、6号艇に松井選手がいることで、「コース取りはどうなるだろう?」という部分が気になります。しかし、予選で6号艇の時にコースを動いていないことに加え、内枠に同じ支部の石野選手と田中選手がいるので、前付けで動くという可能性はゼロに近いと思います。進入は123/456と、枠なりに落ち着くでしょう。

これまで、機力面で万全に仕上がった1号艇・石野選手が順当に逃げる公算が、私は高いと読んでいます。やはり、機力面で評価の高いモーターを手にした選手が、他を寄せ付けない勝ち方で優勝する流れは、福岡で開催されている最近のSGの傾向です。進入に乱れがなかったら、風も3~4メートルとそれほど強くない予報も出ているので、イン有利の流れに逆らわない方が賢明です。

では、「2、3着の軸は誰がいいのか?」という問いに、真っ先に推奨したいのが、準優で山崎智也選手を逆転した桐生選手。センター筋の茅原選手と篠崎元選手は、優勝を目指しての果敢な攻めを仕掛けていくので、展開が桐生選手に味方すると予想します。私・小林アナの本線の狙い目は、1-5=流しの8点です。桐生選手が外枠なので、中穴レベル(3000円~5000円)の配当がつくのではないでしょうか。

最後に、高配当狙いのファンの方にも狙い目を紹介します。内枠勢に対して、攻め切れるパワーを秘めている茅原選手と篠崎元選手から、桐生選手の2、3着の軸にして、34-5-流と34-流-5です。

最近の福岡は、インの強い場面が多いことに淋しさを感じるのですが…。せめて、優勝戦くらいは大波乱の結末で終わってほしいというのが、私の本音です。果たして、誰が表彰台の中央に立つことになるのか!?ファンの夢を乗せたオールスターの優勝戦で、私も熱い思いで観戦したいと思います。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。