~実況アナの穴目八目~

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30歳未満の選手が躍動感溢れるバトルを展開する、BOATRACE常滑の「プレミアムGI第3回ヤングダービー」。準優勝戦は、実力派の1号艇の選手が順当に勝ち上がり、優勝戦のメンバーが出揃いました。

そこで、今回は私・小林アナから見たヤングダービー優勝戦展望をお送りします。

優勝戦のメンバーは、①松田大志郎篠崎仁志桐生順平岡崎恭裕宮地元輝丸野一樹の6選手です。準優も危なげなくクリアし、最も安定して戦った松田選手がGI初優勝のチャンスが巡ってきました。

しかし、GI初制覇の道程は決して楽ではありません。2号艇~4号艇にSG・GIで常時戦い続けている選手がズラリと並びました。さらに、SG・GI常連組の仕掛け次第では、外枠の2人も展開を引き寄せる力を秘めていて、松田選手は相当の覚悟でいかなければいけません。

少し気になることがあります。松田選手は、準優勝戦ではチルト0に設定して、インからコンマ07のスタートで独走態勢を築き上げました。ただ、準優勝戦と優勝戦では対戦相手のレベルは一気に上がります。優勝戦もチルト0で設定した場合、微妙なタイミングで旋回が流れる可能性も十分考えられます。

準優以上の気合で挑んで、メンタル面をうまくコントロールしての走りを見せられるか!?経験値という面を加味すると、逃げ切り体制でVをもぎ取る可能性は五分五分と見ています。

では、私が誰を舟券の狙い目の軸として挙げるか?というと、近況絶好調の2号艇・篠崎仁志選手です。多摩川で優勝、芦屋で優出と、近況のGIでの実績は文句ありません。松田選手がちょっとでも隙を見せたら、一気に攻め立ててきます。ですので、本命・穴に関係なく、篠崎選手の頭をお奨めしたいと思います。

決まり手は、差しになると思いますので、本線は2-1-流です。ただ、桐生選手や岡崎選手は混戦になればなるほど、上位の着順を貪欲に狙ってきます。2-3-流、2-4-流の8点も一考しておいて下さい。

SG2冠の兄・元志選手は、このヤングダービーと前身の新鋭王座のタイトルに手が届きませんでした。兄が手に出来なかったヤングダービーのタイトルを、弟・仁志選手が手にして、「新鋭王座・ヤングダービー」を共に優勝したという快挙を達成する瞬間が見られるか!?今回のヤングダービーの優勝戦は、将来のボートレース界を引っ張っていく選手の激突を楽しみながら、観戦したいと思います。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。