~実況アナの穴目八目~

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BOATRACE桐生の「SG第62回ボートレースメモリアル」は、予選前半が終了しました。来年夏の鳴門グランドチャンピオンの出場権をかけて、徳島支部の田村隆信選手と市橋卓士選手が戦っていますが、なかなか結果に結びつかない状況になっています。しかし、残りの予選2日間で名誉挽回を目指してくれることを、私はただただ願っています。

ところで、私はBOATRACE三国の「はづき第1戦」の実況を現在担当していますが、明日(最終日)のオープニングレースは、いつもとは違った気持ちで迎えることになりそうです。

出走表などで既に発表されていますが、BOATRACE三国では来節(GⅢスズキ・カープラザカップ)から、企画レースのリニューアルが行われることになり、慣れ親しまれた「おはよう特賞」という名称が使われるのが最後になります。

今から13年前、ボートレース業界は売り上げ低迷に悪戦苦闘の真っ只中でした。そこで、「朝からレース場に足を運んで欲しい」という関係者の思いを込めて、1レースを1号艇にA級レーサー、2号艇~6号艇にB級レーサーに番組構成したのが、「おはよう特賞」誕生のキッカケでした。

最初に「おはよう特賞」が行われたのが、平成15年6月5日でした。当時は、タイトルのつかない一般競走シリーズに限っての企画でしたが、初めはファンに浸透していないこともあって、売り上げは2レースよりもやや多いくらいでした。

ところが、電話投票の普及に進むにしたがって、レースが買いやすいというファンのニーズが高まり、急激に「おはよう特賞」の売り上げが上がったことからクローズアップされました。今、1号艇にA級レーサーを入れる企画番組は、全国で当たり前のようになりましたが、三国の「おはよう特賞」が企画レースの原点ということを、ファンの皆さんに是非知ってほしいと思い、今回のコラムに書かせてもらいました。

ちなみに、明日の「おはよう特賞」のメンバーは、①亀山雅幸中山将守屋大地南野利騰秋元誠山本景士郎。最後は本命決着になるか?それとも波乱になるか?三国で行われる「おはよう特賞」のフィナーレを、是非注目して下さい!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。