ドラマチックな地区選

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吉川元浩

今村暢孝

平和島で行われるSGクラシックへの最後の勝負駆け、地区選手権が各地で行われており、14日終了時点で4名の地区選覇者が決まった。

関東は桐生順平が優勝。昨年の4月の大村周年優勝戦でフライングしたため、半年間のGI・GⅡ斡旋除外のペナルティを受けていたが、それが解除された復帰節で即優勝した。今年はすでに一般戦で2回優勝しており、出場した4節ですべて優出しV3と驚異的なペース。また、桐生はクラシック前年覇者として権利を持っているため、予備1位の上平真二が繰り上がった。

丸亀の四国地区選は三嶌誠司、尼崎の近畿地区選は吉川元浩と開催場をホームとしている選手が優勝。二人はラストチャンスをものにした格好となった。

そして九州地区選は今村暢孝が実に13年ぶりのGI制覇。それも予選で14点もの減点を挽回し、6号艇で優出。前付けで2コースへ動き、篠崎元志を差し切って優勝というミラクル劇を演じて魅せた。

14点の減点は、2日目の不良航法と3日目の待機行動違反によるもの。もしこれが、どちらか同じ違反を2回したのであれば賞典除外になっていた。それを回避できたから不幸中の幸いと言えなくないが、普通ならば7点でも厳しい減点をその倍くらって予選突破しただけでもとんでもないこと。ましてや優勝となると、記録的快挙と言えるだろう。もちろん、減点されないことが一番いいのだが、逆境に追い込まれたからこそ生まれたドラマとして記憶しておきたい。