~実況アナの穴目八目~

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田村隆信

今日の私は、夕方からBOATRACE丸亀「GI第59回四国地区選手権」のレースをJLCでじっと見続けていました。

準優勝戦に駒を進めた徳島支部の選手は8選手。結果的には、4選手が優勝戦進出を決めました。特に、2着を走っていた市橋卓士選手、興津藍選手、田村隆信選手は「絶対に優勝戦に!!」という気迫が伝わってくる内容で、鳴門のファンの心に響くレースだったことは言うまでもありません。

いよいよ、4月28日にBOATRACE鳴門がリニューアルオープンし、7月にはSG第21回オーシャンカップが開催されます。しかし、オーシャンカップ選考期間(昨年5月~)に入って、徳島支部の選手が誰もGI・GⅡの優勝戦に進出していません。それだけに、この四国地区選手権で徳島支部から優出する選手が出ないと、「地元SGで徳島支部の選手の出場ゼロ」という緊急事態になる可能性が高まっていました。

そのような崖っぷちに追い込まれた状況を救ったのが、今日のBOATRACE丸亀の天気でした。レースが準優勝戦に近づくにつれて、向い風が8~9メートルとどんどん強くなり、10レースからは安定板を装着する水面コンディションに変わっていきました。元々、荒れ水面を得意にする徳島支部の選手にとって、絶好のチャンスだと思って、準優勝戦を戦っていた筈です。

優勝戦は、①三嶌誠司丸尾義孝片岡雅裕興津藍田村隆信市橋卓士。当然、予選得点トップの三嶌選手に人気が集まりますが…。しかし、準優2着組の3選手はオーシャンカップの出場権獲得の為に、決死の覚悟で臨んできます。さらに、田村選手が外枠・5号艇になったということは、進入から動いてくる可能性が高くなってきます。一方、三嶌選手も絶対にインを死守する構えを見せるはずですから、波乱が巻き起こる予感がしてなりません。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。