唐津周年から学ぶ舟券の切り方

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1月24日、大雪の中、石野貴之の豪快なカドまくりで幕を閉じた唐津周年。レース映像を見ると画面は真っ白で、こんなコンディションでよくスタートが切れたし、レースができたなと感心する。ただ、レース場の関係者に聞くと、「映像で見るほど、視界が悪かったわけではないですが、無事にレースが終わってくれてホッとしています」と当日の状況を教えてくれた。

地元からは古賀繁輝がファイナルに進出したが、佐賀のツートップである深川真二峰竜太は優勝戦に勝ち上がれなかった。ともに深刻な機力不足が原因で、唐津でここまで苦戦する姿を見たのは、最近では記憶にないほど。

特に深川は連日本体整備に汗を流した。深川の部品交換情報は以下の通り。

2日目 ピストンリング2本

3日目 電気一式とキャリアボデー

4日目 電気一式とキャリアボデー

5日目 キャリアボデー

11月から交換が発表されるようになったキャリアボデーを3度も交換している。もしかすると2度目か3度目で元に戻している可能性はあるが、1節でこの部品を3度も交換するというのは、ほとんどないことではないだろうか。

深川自身も大幅な変わり身を期待しての大整備だったはずだが、結局最終日までずり下がってしまう状況は変わらなかった。それほどこの出力低減モーターは、素性の差が大きく、整備の手を尽くしても反応がないということが珍しくない。

舟券作戦においては、買いの要素に直結するエース機ばかりに目が行きがちだが、逆にボロモーターのことを頭に入れておくと、例えば今回の深川のように人気が集まりやすい選手を切れる要素になるだろう。