加藤峻二が最初で最後に涙

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

5月31日、戸田で加藤峻二の引退セレモニーが行われた。5月7日付で、選手生活56年にピリオドを打った加藤だが、おそらくこれがファンへの最後のあいさつとなる。

【最後の引退セレモニー】

この日は日曜日ということもあったが、加藤をひと目見ようと集まったファンがイベントホールを埋め尽くした。地元ファンはもちろん遠方より駆けつけたファンも多くいたという。トークショーでは加藤らしいジョークを交えながらファンを喜ばせた。

また、握手会は当初先着300人を予定し整理券を配ったものの、希望者が殺到。加藤の好意もあって、300人を超えるファンが思い思いの言葉を加藤に送っていた。

【握手会は長蛇の列】

その後、水面で引退パレード。船上からスタンドのファンへマイクで挨拶をする加藤。「ファンの温かい声援と叱咤激励が勇気と力にかえてくれました」とここで声をつまらせ、涙ぐんだ。しばらく間があいて「これからも戸田ボートをよろしくお願いします」と締めくくった。

スタンドはSGの優勝パレードと思うほどのファンで埋め尽くされ「ありがとう~」「おつかれさま~」の声が方々で響いていた。

そのままピットに戻ると、今度は斡旋中の選手ほぼ全員に出迎えられ、一斉に拍手がわいた。これには加藤も感極まり「我慢しようと思ったけど無理でした」と男泣き。現役時代に1度も泣いたことはなかったという加藤、最初で最後の涙は長年愛した地元戸田に流した。

【感極まった加藤峻二】