~実況アナの穴目八目~

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

2週間余り空いてしまって、久々のコラム更新でごめんなさい。先週から今週にかけて、新人レーサーの取材に駆け回ったり、BOATRACE津の「GIつつじ賞王座決定戦」の実況アナのサポートをしたりと、執筆と実況の仕事を交互にして、バタバタな1日1日を過ごしています。

今は、BOATRACE児島近辺のホテルで、この「実況アナの穴目八目」の原稿を書くために、ノートパソコンと格闘中です(笑)

さて、なぜ児島に来ているかというと、徳島支部の116期生・西岡育未選手のデビュー戦の取材をするためです。BOATRACE鳴門が休催中なので、新人レーサーが地元以外でデビュー戦を迎えるのは、私個人としてはちょっと気の毒だと思ってしまいます。

しかし、やまと学校の荘林幸輝実務教官が、「やまとリーグ戦の成績以上に期待できる1人」として西岡選手を挙げていたので、今日(前検日)の様子を細かく見ていました。

デビュー戦ということで、新人レーサーとしてやらなければならない仕事が多いせいか、表情も少し余裕が無かったように感じられましたが、タイム計測前の試運転を見ていると、サイドの掛かり方が新人の中では高いレベルでしたし、スピードも潜在能力がありそうなので、十分期待できると直感していました。

西岡選手の最大の目標は、「常にトップクラスであること」。実は、練習の雰囲気は、今から5年前になりますが、デビューを控えて練習をしていた今井美亜選手とダブる部分があります。旋回力を意識して技術を磨いていくと、ますます期待感が膨らんできます。

引いたモーターは、2連対率・約33パーセントの41号機。近況は少し気配が下がり気味と、不安な要素がありますが…。もし、シリーズ序盤に舟券に絡むシーンがあったりすると、116期で水神祭1番乗りを果たした新田有理選手みたいな場面に遭遇する可能性があります。

「先輩からは、デビュー戦のシリーズは全部6着を走ってきなさい」と話した西岡選手。無事故で走ることは、新人レーサーにとって1つのノルマになりますが、舟券に絡む争いを最低1回はしてくる予感がします。ルーキーが3着でも絡めば、1着と2着が人気選手になっても、3連単は万舟券という夢も膨らんできます。是非、レースの内容を吟味しながら、デビューシリーズから西岡選手をしっかりとチェックしておきましょう!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。