加藤峻二、引退

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艇界の至宝、加藤峻二が本日(7日)引退を発表した。1959年のデビュー以来、56年に亘って活躍し、SGV4をはじめ、様々な記録を打ち立ててきた。本日都内で会見を開き、引退に至った経緯を説明した。

【加藤峻二】

引退のきっかけは5月1日の戸田GW戦でのフライング。「今まで応援してくれたファンの皆さんへ直接お礼を言いたかった気持ちもありましたが、フライングがいまだに自分でも信じられなくて、こんな気持ちじゃレースは続けられない。そう思って、辞める決心をしました。体調はいたって健康だし、まだ走りたかったという思いもあるんですけどね」

一番印象に残っているレースは昭和35年、江戸川の初優勝を挙げた。「当時の江戸川は準優勝戦が4周、優勝戦が5周レースだったんですけど、初優勝の時はそれがちっとも長く感じませんでした。1マークでまくって、とても嬉しくて、気持ちよく残りの周回を回ったことを憶えています」

様々な記録の中で、最も自身が誇りに思っているのは1万4652走という出走回数だと言う。「長く続けると1着数など、いろんなものが増えていくのは当然なので、数多く走れたことが僕の誇りです」

今後については未定で、「とりあえずゆっくり休むことにします」という加藤。ファンへは「長い間、応援していただき、ありがとうございました」

本当にお疲れ様でした。

【1485 加藤峻二】

初出走:1959年7月24日 戸田

通算勝率:6.54

通算1着:3294勝(歴代2位、1位は北原友次の3417勝)

通算優勝:120勝(歴代7位)

出走回数:1万4652走(歴代1位)

F/L:25/16

生涯獲得賞金:16億3575万9463円(歴代13位)

GI優勝:21勝

SG優勝:4勝

現役選手年齢:73歳3ヶ月(歴代1位)

選手年数:55年10ヶ月(歴代1位)

最年長優勝:71歳2ヶ月(2013年3月 戸田)

連続A級:74期(歴代2位、1位は北原友次の77期)

連続スタート無事故:3937走(歴代6位)