生粋のまくり娘・藤原菜希に差しはない

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デビュー5年目に入った藤原菜希が、20日に29歳となり20代ラストの年を迎える。デビュー当時から思い切りのいいレースぶりが彼女の身上なのだが、そんな藤原には驚くべきデータがある。

藤原菜希

デビューして以来、これまでただの1度も差しで勝利したことがない。対して、まくり決定率は実に64%もあるのだ。ここまで徹底したまくり気質は最近では珍しい。阿波勝哉を尊敬し、指導してもらっているだけのことはある。

ピットでも気っぷのいい言葉がポンポン飛び出す。「スタート行きますよ!」、「勝ちます! 勝ちます!」など気持ちが常に前向きだ。その気持ちの乗ったレースぶりは、たとえ結果が伴わなくても見ていて気持ちがいい。

とはいえ、まだB1級と少々出世が遅れていると言えなくもない。同期の107期に目立った選手はまだいないが、そろそろ藤原もA級に上がっていい時期だろう。まくりにこだわってきた分、出世が遅れてたという見方もできる。無難に差して、展開を拾っていけば勝率はある程度は稼げるからだ。しかし、それは「目先の勝率」に過ぎない面もある。そんな「楽」な道を選ばなかった分、藤原の今後の伸びシロは大きいはずだという見方もある。