~実況アナの穴目八目~

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気温が急激に上がって、BOATRACE三国は北陸の春が一足先に来たような雰囲気に包まれています。

さて、私・小林アナはBOATRACE鳴門の最終シリーズ「60年間ありがとう競走」の実況を担当しました。2年間、本場のレースが休催になるということで、「鳴門の新スタンドが2年後にオープンする時まで、今いる鳴門のファンの熱い心を維持させたいな~」という気持ちで、5日間喋り切りました。

最終日は4815人のファンがBOATRACE鳴門に詰めかけ、また休催式典にはたくさんのファンが遅くまで残って頂いて、私はこの場を借りまして、「ありがとうございます」という感謝の言葉を伝えたい思いでいっぱいです。

新スタンド建設が決まるまで、苦難の道がたくさんありました。数年前、累積赤字が8億円近くあるという新聞報道がなされ、ボート事業が危機的な場面に立たされた時期がありました。そこから、ボートピア土佐の運営形態を変えたり、エディウィン鳴門をオープンさせたりなど、様々な経営スタイルを転換させて黒字化にして、累積赤字を解消させました。「運が良かった部分もあるんだよ」と、鳴門市のボートレース関係者の方は口にしますが、昨年の女子王座開催を誘致する熱意を見ていた私にとって、「何でも協力して、鳴門のボートレース場を盛り上げていきたい」という思いに駆られました。

鳴門の女子王座は、レース実況はもちろん、選手紹介や優勝者表彰式の司会、さらに事前PRとして「なるちゃんブログ」と「なるちゃんFacebook」の更新業務を担当しました。女子王座開催が決定してから、鳴門の担当者との打ち合わせが始まりましたから、1年以上にわたり、女子王座のことに携わっていました。そして、この1年は私自身にとっても大きなステップアップした年にもなりました。各レース場のボートレース関係者と交流したりと、人との繋がりを広げられたことが大きな糧になりました。今年は、偶然にも三国でレディースチャンピオン(女子王座)が開催されることになり、私は優先出場権が発生する各地のオール女子戦を取材に行っていますが、鳴門でしてきたことがとても役に立っていることは言うまでもありません。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。