スタート無事故と完全無事故

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

11月27日から12月3日に発生したスタート事故は11件。これは1週間のF件数としては非常に少ない方である。ただ、この傾向は新期に切り替わった11月から続いており、期はじめにFをつけたくないという選手心理が働いているのか、それとも11月から始まった「非常識なF」が抑制しているのか。おそらくその両方ではないだろうかと踏んでいるが、その結果はもう少し様子を見てからでないと何とも言えない。

ちなみに津のチャレンジカップは、節間を通して1本もフライングが出なかった。記録が残っている96年以降のSGで、スタート無事故節は141節中25節。率にすると17%である。賞金王へ向けての最後の勝負駆けで、Fが一本も出なかったというのは、出場選手たちのレベルの高さを証明している。

もちろん、スタート事故など起きないに越したことはない。では、節間を通してスタートだけでなく、転覆などの事故が1件も起きない「完全無事故」はどのくらいの頻度で出現しているのか。本誌マクール10月号「ひまひまデータ オフライン」によると、96年以降で節間完全無事故が達成されたレースは、14183節中194節(1.3%)。これを記念に限定すると、07年3月の三国周年だけ。やはり激しいレースを繰り広げていると、事故は起こるもの。レベルの高い記念戦士たちでも、完全無事故を達成することは困難であるようだ。