日刊編集後記
2012/4/25
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名人戦2日目です。毎年言ってますけど、名人戦はレースが見ていて面白いですね。イン逃げばっかりじゃないし、道中の競りの迫力もいい。コース取りにも緊張感がある。選手の個性というかキャラクターが立っていて、それがそれぞれの戦法にも現れるのがいいですよ。
ところで、本日4月25日は、下関名人戦とは別に、もうひとつの名人戦も行われています。そう、好きな人には言わずもがな、将棋名人戦の2局目ですね。森内俊之名人対羽生善治二冠の戦い。1局目は森内名人が勝っています。いま2日目の中盤のねじりあいが続いているところですが、若干羽生二冠の方が優勢ではないかと感じます。
しかし、この将棋名人戦、ニコ生で見ているわけですが、このニコ生っていうメディアは凄いですな。改めて感じますが。麻雀の対局も最近多くやっていて、よく見ていますが、麻雀や将棋という長い戦いを延々見せるのに、特に合っているようです。特に将棋との相性が最高ではないでしょうか。将棋ファンとしては、タイトル戦での生の戦いを見ることは憧れで、それはこれまでだったら現地に行って大盤解説を見るか、もしくはNHKのBSで、ごく短い時間だけ見ることができるだけでした。やっぱり名人戦のように持ち時間9時間という長い戦いは、1時間以上の長考だって、じっと見ていたいですよね。それがネット中継が実現したわけです。その上に、ニコ生は解説が付くわけですからねえ。初戦の解説は一日目は木村一基八段でしたが、最高に面白かったです。木村八段の大ファンになりました。そして二日目は三浦弘行八段、昨日は佐藤康光王将、今日は鈴木大介八段です。もうね。全面的にみなさん天才なわけですから、この天才たちの話を一日ずっと聞いていられるというだけでも、ものすごい楽しいし、勉強になります。8時間ぶっ通しで見ていても、まったく飽きない。素晴らしい在宅の楽しみを提供してもらって、本当にニコ生には感謝しかありません。さあ、羽生二冠の次の一手は!?
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