日刊編集後記


2019/4/3

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先日の朝、家のすぐ近くにある神社の桜を見ると、まだ二分ぐらいしか咲いていなかったが、つぼみがパンパンに膨れたような感じで「さあ咲くぞ」とでも言いたそうな状態だった。これなら数日後は花を咲かせるな、と思っていたら、なんとその日の夕方には半分以上のつぼみが開き、一気に七分咲きに。ほんの5時間ほどのできごとだった。
昔の風流なお人や、現代でも桜ウォッチャーなら、きっと開花の瞬間を見逃さなかったろう。そして数日後には満開へ。その後も今年は気温が低いため、まだ散る花も少なくその絢爛たる姿を披露し続けている。
今さらながら、タイマーやアラームが内蔵されているわけでもないのに毎年ほぼ同じ頃に花開く桜は、自然の驚異を感じさせてくれる。

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from ヤマケイ

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