日刊編集後記
2018/10/15
先日、友人たちと銭湯に行く機会がありました。その銭湯に行くと、開店までまだ15分ほどあったので店先で立ち話をしていると、5分ほど前になったら突然、数人のおじいちゃんやおばあちゃんが、「ごめんよごめんよ」と言って、入口の方に半ば強引に入ってきました。その姿は、例えは悪いですが、その昔A競艇場で開門直前になると、同じように「ごめんよ」と口にはしつつも割り込んでくるノミ屋のおじさんたちのことを思い出しました。ただし銭湯のこのおじいちゃんたちは、もちろんノミ屋ではなく、銭湯に詳しい友人によれば「一番湯を争っている」のだそうです。何でもその日の一番にお湯に入ると体にいいとかという“都市伝説”的ないわれがあるのだとか。ただし最近の研究では、お湯は一番最初に入ると刺激が強いので、誰かが入った後の方がお湯が柔らかくなって心臓への負担は少ないそうですが、そんなことは信じない頑固なおじいちゃんたちもまだまだ多いのでしょうね。まあ、興味深いというか、微笑ましいひと幕ではありました。