日刊編集後記
2018/7/15
少々汚い話で恐縮ですが、先日久しぶりに、口に入れた食べ物を吐き出しました。私は「食べ物として売っている物は食べられる」という考えなので、世界のどこへ行ってもまずこういうことはしない方だと思います。
その『吐き出した食べ物』とはアメリカ産のイチゴです。
先日スーパーで目玉商品的に売っていたので、つい買ってしまったのですが、国内産のイチゴ同様に生食をしたら、どうにも受け付けませんでした。
買う時から妙な不安感はありました。国内産はもうシーズンを外しているので値段が高く、そばの棚にあった国内産が1パック480円というのに、このアメリカ産は何と193円という激安価格。
そして驚くほど果実の大きさが揃っている。
色も今ひとつ不自然でした。
イチゴという果物は大変に虫が付きやすく、国内産であっても「農薬なしではとてもスーパーに出荷できるような品物は栽培できない」と、イチゴ農家をやっている友人から直接聞いたことがあります。
このアメリカ産イチゴは、おそらく未熟なものを採って輸入し、残留農薬は規定通りの検査をパスしてきてはいるのでしょうが、何か自然とは程遠い環境で管理されて店頭に出てきたのではないか?--食べて口にした瞬間、そんなことが推測されて飲み込むことがどうしてもできなかったのです。
後日、飲食店をやっている知人にその話をしたら、「生食よりもジュースとかスイーツの材料として輸入したイチゴだと思います」とのこと。
食べ方を間違えた自分が悪かったのかもしれないけど、何やら納得のいかないことでしたね。(ヤマケイ)