日刊編集後記
2018/3/9
2011年3月11日。私は新宿のビルの5階で仕事をしていました。震度5弱の地震がおきた時、私は笑っていたと思います。倒れそうになる棚を押さえながらも恐怖で笑えてきて、必死に平静を装おうとしていました。自分の身にこんな災害がふりかかるなんて思いもしていなかったので、これまで被災したらどうなるかの想像がつきませんでした。大切な人を失うとか、故郷を奪われるという大きな悲しみを抱いたわけではありませんが、電車が止まって会社に泊まらなくてはならないかもとか、物流が滞ってスーパーやコンビニに食べ物がなくなるとか、買いだめしてしまう人がいるとか。経験してみないと分からないことがあるんですね。
3.11以来、災害復興などの募金があると自然と参加するようになったし、他人事にならなくなりました。長嶋万記選手の言葉をお借りするなら「できる人が、できる事をできる限り続けていく。」これが大事なんだと実感しています。