日刊編集後記
2017/12/9
自分の空手道場に通ってくるS君は新潟県の魚沼出身で、実家はお米農家。実家から「コシヒカリ」が送られてくるそうです。また知人のK君は能登半島の海辺の町の出身。庭先で釣り竿をたらせば魚が釣れるような環境で育ち、これまた実家からお米と自家製の味噌・納豆も送ってくると言っていました。しかしこのS君とK君の好みの料理はというと、スパゲッティやカレー。おコメの味がダイレクトに伝わる和食はあまり好みでないとか。K君は「東京に出て来て初めて、『オレの食っていた魚はうまかったんだ』と気づかされた」とも言っていた。成長期までの間に極上のものを食べつけていると、米や魚に対しては舌が肥えてしまって、ある意味不幸になるのかも…。しかしその分、たいしてうまくもないスパゲティやカレーでもおいしく食べられるのだから、その点では幸福といえるのだろうな。