日刊編集後記
2017/6/29
将棋の藤井聡太新四段の連勝が、一般紙やテレビのニュースでも大きく取り上げられているのは周知の通り。それに合わせるように、教育評論家や脳科学者による分析も溢れています。もちろん快挙であることは素晴らしいのですが、個人的に少々首をかしげるのは、日本人って「最年少」的な記録や快挙があまりに好きなことです。日本では若いうちに記録を作ると異常なほどの注目を浴びますが、海外ではその選手たちが最終的にどういう業績を残したかどうかがより大切だという人も多いようです。もちろん藤井四段もそんなことは承知で浮かれることなく、「タイトルを争える棋士になりたい」と答えています。だからデビュー以来の連勝よりも、タイトル戦に登場する日が楽しみです。