日刊編集後記


2017/6/16

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ほぼ日本全国が梅雨入りした。この時期は天候が不安定で、選手も「整備が難しい」と嘆く。梅雨といえば雨がひっきりなしに降っているイメージだが、実は毎年大きく状況が変わる。例えば今年、関東では7日に梅雨入りしたのだが、それからまとまった雨が降っていない。選手は雨という天候そのものよりも、湿度や気圧に敏感だ。ピットには必ず気圧計が設置されており、細かい調整をする選手はチェックを怠らない。また梅雨時は気温の上昇や風向き、風の強さも細かく変わる。当然、水面やレース環境への影響も大きい。中には天気図の見方を勉強している選手もいて、シリーズ参加前に天気図をチェックして現場へ向かうのだそうだ。湯川浩司は梅雨時に行われるグラチャンに強く、「湿気王子と呼んで下さい」と優勝コメントで述べたことは有名だが、一流選手は日頃から用意周到なのだ。舟券を買う際も、こうした微妙な変化を知っておけばより正解に近づくはずだ。

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from ヤマケイ

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