日刊編集後記
2017/4/25
先週の日曜日にボクシングの世界タイトルマッチがありましたね。しかしながら、ボクシングファンであっても、今や日本に何人世界チャンピオンがいるか、把握している人は少ないと思います。正解は9人らしいです。学生の頃にちょびっとボクシングをかじり、一時は後楽園ホールに足しげく通っていた自分でも、名前がスッと出るのは3~4人というところ。階級が細分化され、統括団体が世界中に増えて、それを日本ボクシングコミッションも次々と認めた結果、現在のような粗製乱造という状況を導いてしまっています。オリンピックの金メダリスト・村田諒太の世界挑戦がようやく決まったのに、週刊誌には「B級マッチにA級のファイトマネー」などと揶揄される始末。ボクサー本人というより、周囲を取り巻く関係者(戦績に傷をつけたくないマネージャーや中継するテレビ局など)の問題でしょう。今の状況では残念ながら、心からボクシングを楽しめる気分にはなりませんね。