日刊編集後記
2017/3/30
やはりこの時季の風景といえば桜に尽きる。しかし今年は寒く、先月末に報道された首都圏の開花予想は3月23日頃のはずだったが、まだせいぜい三分咲きだ。あまり寒いと花に色乗りが悪く、美しいピンクにならず白っぽくなってしまうらしい。桜はバラ科の植物で、樹医や植木職人など専門職による剪定(枝切り)や根の手入れが、結構大変なのだという。それに虫が多くつくので、すぐ近くに住む人たちにとってはそれがけっこう厄介。かといって虫を殺す薬をまくことも環境団体がうるさいので、扱いの面倒な木でもあるらしい。とはいえ、やっぱりパッと咲き誇って、散る時も桜吹雪となって華麗に舞ってほしいなどと期待するのが、大方の日本人の心理というものだろう。