日刊編集後記
2017/1/9
皆様、明けましておめでとうございます。現在、インドの大地からこの日記を送っています。インドを旅した人は、その魅力にはまるか、逆に「二度と行きたくない」と吐き捨てるように言うかのどちらかといいます。私は……まあ、数少ない“中間派"かも。不潔だとかたかりが多いなどということは最初からある程度覚悟していたことなので、それほど気にはならないです。ただ現実的な話として、鉄道が想像を絶するほど遅れたり運休になったりすることばかりなので、『旅』そのものが極めて難しい国であることは確かです。そしてどんなに遅れても、また到着駅の車内アナウンスなども一切ないし、グーグルの地図で見ても土地勘がないとかなり厳しいです。ちなみにインド人の旅行者の多くは、遅れた時のために毛布を持っていて、駅周辺のいたる所でゴロゴロと寝ています。要は時間という概念を捨て去ればいいのでしょうが、現実には我々は帰国する日が決まっているのではままならぬこと。これとて、バックパッカーの若者にすれば一笑に付す話でしょうが、還暦手前のジジイでは予定をずらすわけにもいきませんから……。