日刊編集後記


2016/12/12

………………

先日福岡競艇場で、名古屋へ行ってきたというファンの方に声をかけられ、常滑ボートの招き猫のことを尋ねられました。その人はセントレアの場外へも行ったそうで、そこにも招き猫が溢れていて、思わず空港内の売店で招き猫をお土産に買ったそうです。今回は、常滑の方は誰もが知っているようなことでしょうが、全国のボートファンにも招き猫のことを簡単に紹介しておきましょう。
招き猫はその生産の8割を常滑で生産しているといわれていて、名古屋では個人宅やお店はもちろん、かなり大きな企業でも応接室や会議室に、普通に飾られているんですね。右手を上げているものは「お金を招く」といわれ、左手は「人を招く」と言われています。二つ並べる時は、本来は、左側に左手を上げている猫を、右側に右手を上げている猫を置くのが良いとされているようです。しかし実際にペアで売られている商品には逆のものが多く、「最近のショップは常識を知らない」と嘆いている地元のご老人に聞いたことがあります。
ちなみに両手を上げると商売上では「お手上げ」を意味するので縁起が悪く、めったに見られませんが、最近のネットなどでは「弘法大師を救った猫」の逸話などから、両手を上げたものも少しずつ流布しているとも聞きます。この他、各招き猫の色や風水的な置き場所など、様々な細かい指摘があるようです。

………………

from ヤマケイ

□日刊編集後記へ