日刊編集後記
2016/8/14
オリンピックもちょうど中日を迎えましたね。ここまでで一番印象的だったのは、体操の個人総合の後の記者会見です。大逆転優勝を飾った内村航平に、どこかの記者が「審判員に好まれているんですね?」との質問をしてきた時、逆転されたベルニャエフ選手が、質問をされていないにもかかわらずわざわざマイクのスイッチを入れて、「その質問は無意味だ。伝説的な選手と最高の舞台で戦えたことが大事なことなんだ」、さらに「採点は神聖なもの」とも答えた。本心では誰よりも悔しかったはず。しかし世界の頂点を極めようという選手にとっては、リスペクトする気持ちの方が上回ったのでしょう。斜めから見る報道陣の気持ちもわかるけれども、この時ばかりは、選手のスポーツマンシップに感動しました。