日刊編集後記


2016/6/30

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東京・新宿駅の1日の乗降客数は約350万人で、圧倒的な世界一です。自分も毎日のように利用しているので駅の景色の変わりようはずっと見てきていますが、この数年の施設拡張は凄まじいものがあります。ホームをつぎ足しの連続で増やしてきたものだから、後発の路線である埼京線や湘南新宿ラインのホームはだいぶ代々木寄りに作られており、乗り換えには10分ほど要します。
しかしホームの増設は仕方ないとして、改札内に新聞などの売店が少なくなっているのに、クッキーなどのスイーツや雑貨・飲食店など、駅構内にどうしても必要とは思えない店がどんどん増えていることには首をかしげます。これによって駅の改札内がますます広くなってさらに乗り換えに時間がかかるのと、こうした施設を作ると駅周辺の商業施設が大きな影響を受けるからです。実際に、品川駅そばで私の知人が関係していた料理店は、品川駅構内に飲食店がいっぺんに増えたので閉店を余儀なくされました。
以前はJRも地元の商店街などを考慮して、駅構内にはほとんどお店を作らなかったものですが、最近はそうした“仁義”も薄れているのですね…。

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from ヤマケイ

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