日刊編集後記
2016/3/11
今日は、ニュースなどでもいろいろと報道されているように、東北大震災から5年目の春を迎えました。自分との接点もわずかではありますが、鮮明にあります。自分が参加している空手の協会の東北大会が毎年、岩手県大船渡市で行われており、この震災の前後数回にわたり、試合に出たり応援に行ったからです。震災の前は港のそばの体育館で試合が行われ、前日に市内の割烹で港町ならではの珍味を味わったことがありました。今でも忘れられないのは、マンボウの刺身です。マンボウは巨大な魚ですが、食べるところがあまりなくて他の土地へ流通することは滅多になく、獲れても捨てられるか、せいぜいその一部を地元の人たちがつまむぐらいなものなのだとか。それを食べられたのはラッキーでした。しかし…震災後は、試合会場は倒壊した体育館から丘の上の小学校に移り、マンボウを食べた割烹もなくなっていました。それでも大会が、震災のあった翌年から復活したのは嬉しいこと。地元の道場の方からも「とにかく来て下さい。ひとりでも多い方が盛り上がりますので」と声をかけられて、また足を運びました。あれから5年目、大会は今年も行われる予定で、これからもずっと継続されるように祈っています。